外壁サイディングによるリフォームの種類や方法、費用の見通しについて紹介しています。
サイディングは薄板を重ね張りしていく工法や材料指しています。材料は窯業(セラミック)系、セメント系、金属系がありますが、狭い意味での「サイディング」はセラミック系やセメント系を指し、金属系は「金属サイディング」と分けて表現されます。
サイディングは新築建物でも一般的に使われる材料で、タイルや石張りのような模様を付けたものが人気です。
こんなの→商品ラインナップ|外壁材|商品情報|ニチハ株式会社
戸建て住宅では本当に良く使われていますね。材料はとても丈夫ですので、大きな衝撃を与えて割ったりしない限りメンテナンスは不要ですよ。メンテナンスするのは、継ぎ目部分と表面塗装。特に継ぎ目部分のシーリングが劣化すると漏水する恐れがあるので10年毎にやり替えるのが基本です。
といっても、
本当にキッチリ10年で打ち替える人は少ないんですけどね。自宅なら、15~20年を目安に打ち替えします。外壁塗料の塗替えと合わせてやる方が効率的で安い。10年というのはシーリングの保証期間。
なので、
仕事としてシーリングのメンテナンス時期は?と聞かれれば、「10年」とお応えするようにしています。
現状の外壁サイディングをメンテンスするのではなく、今の外壁にサイディングを張り増すリフォームというのがあります。もともとの外壁も残るので外壁が2重になる♪カバー工法と呼ばれる方法ですね。
・外壁は材料は新品になるので、美観上もステキ。
・古い外壁は雨、風、紫外線にされされなくなり長持ち。
・外壁が2重になるので、遮熱・遮音効果が上がる。
など、いいことずくめです。
それだけで見れば高価なリフォームですが、通常の外壁塗替えのタイミングで
・塗替えをするか
・カバー工法にするか
この比較であれば差額は大きくは無いでしょう。
仮設の足場は同じですし、塗替えに比べて既存のシーリングの撤去とか下地処理が不要になります。
注意すべきは窓まわり。
新たな外壁にサッシも2重にしちゃうなら別ですが、通常は窓はそのまま。新しい外壁と今の窓との間をどうするかがキッチリ仕事ができる業者とそうでない業者で大きく違います。カバー工法はそれなりの「工事」ができる工務店にお願いするのが無難ですね。
サイディングの種類は豊富ですので、好きな柄を選べばいいと思います。
アドバイスとしては、表面の凹凸がそれなりあるもの。
平ぺったい表面は塗装のムラとかパネルの小さなズレが気になったりするので。これらは施工不良の場合もありますが、施工精度にも限界があります。塗装のムラは塗替え直後にはわからなくても、数年後にあらわれてきたりするので後悔しないためには表面に凹凸柄が入ったものをオススメします。
板の召合せが目立たないデザイン
サイディング板の幅が決まっていますので、必ず継ぎ目がでます。1枚のデザイン柄が気に入っても、家全体で見た時に繰り返される召合せの線が目立ち過ぎるということがあります。板のデザインはこのジョイント部分を活かしたデザインもあるでしょう。1枚ものだけを見て決めず、張り上がった家全体をイメージして柄を選んでくださいね。